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NTTデータ企業研究【強み・弱み・採用・年収・残業・事業内容】

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◆会社概要

▷日本2位、世界8位の世界的SIer

SI事業では、国内2位、世界8位の世界的大企業。日立、富士通、NECのように家電等のプロダクトは持っていない専業SIer。専業SIer企業では、圧倒的TOP。
 勘違いしている就活生も多いが、NRIやCTC、SCSKとは正直規模感が違いすぎて、主要な競合にはならない。専業SIerで唯一、日立、富士通、NEC、IBMとガチンコで戦える会社。

▷NTTグループの主要企業

年間の売上高11兆8800億円、グループ企業約1000社を誇るNTTの一員。中でもNTTデータは、NTTの主要事業を担う主要5社の1つ。NTTデータ単体でも307社の連結子会社を所持。

▷売上高2兆1636億円・従業員1万1515人
売上高は非常に大きく、SI事業国内2位、世界8位は前述の通り。その内の約35%が海外での売り上げである点も特徴。本気で世界を狙っている。従業員数も単体で1万1515人と非常に多く、NTTデータグループ全体では約13万人。その内海外従業員は8万5000人。

◆事業内容

▷システム開発の上流工程を担当
システムが欲しい顧客とプログラミングをする下請けをつなぐ仕事。大枠のシステム設計と開発の進捗管理が主な仕事。いわゆる要件定義とPMが主要な役割。

▷公共・金融・法人全てでTOPクラス
国内は全体的に死角なし。極めて多様な領域にシステムを提供しまくっている。
官公庁・地方自治体・金融機関・大企業を顧客に持ち、大規模なシステム開発を行っている。正直何でもやってるし、どれも強いから全てが特徴になりうる。

▷グローバルにも積極展開
・2010年からのM&A(合併・買収)攻勢で海外売上高を約60倍の9000億円規模まで拡大。伸び悩む富士通とは対照的。EUでは大きな存在感。他は、トルコ3位、チリ4位、コロンビア11位。アメリカでもDELLのITサービス部門を買収してからは一気に目立った存在へ。アメリカ国内では18位のポジション(推定)。事業別では、銀行、保険、ヘルスケア、製造業に強い。(ヘルスケアは旧DELLのおかげ)

◆年収

30才678万
35才835万
40才935万
平均 833万

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▷解説
売上も利益もあるが、従業員数の多さと残業の少なさから、外コンのような給料は期待できない。SIer業界では上の中から上の下。日本全体で見れば最高レベル。家賃補助は独身で月4万、既婚7万。健康保険も手厚い。ワークライフバランスを考えるとコスパは良さそう。

◆残業

平均残業時間 31.1時間

▷解説
部署や時期に左右される、というSIerの決まり文句は、NTTデータにも当てはまる。しかし、残業時間はかなり厳格に調整されており、ホワイト企業であることに疑いの余地はない。また、有給の取得率は直近4年90%前後。業界のみならず、日本全体でも圧倒的な数字。一人当たり年間17日取得できる。月1日はほぼ確実に取得できる計算。

◆採用・インターン

採用人数は、毎年500名前後。インターン組と大学推薦の理系を除いても、枠は十分すぎるほどあるだろう。学歴は重視されない。文理も全く関係ない。インターンの優遇はある。早期選考もあるし、WEBテスト、GDの免除もある。本気で狙うなら確実に行くべき。

◆内定のコツ

①NTTデータでなければならないことの証明
②NTTデータが求める人材であることの証明
この2つの証明を、面接ですれば良い。
面接官が学生の①と②に納得すればほぼ内定。
論理的に、誰もが納得する説明を心掛ける。

ESは①、②から逆算して書くこと。
面接で①と②が説明しやすいESを書く。
WEBテストはきちんと対策。
(TALは自然にやれば大丈夫)
GDは、本番前に何度も経験を積むこと。

◆強み

▷金融

①勘定系システム
②CAFIS
③ANSWER
地銀、メガバンク、保険、取引所等全てが特徴。特に飛び抜けて見えるのは、金融機関の勘定系システムと2つの金融インフラ。(※Pay-easy(ペイジー)も重要だが割愛)

勘定系システム

金融の勘定系では日本無双状態。(下図はシェア)

CAFIS

CAFISは、クレカ会社と加盟店をつなぐシステム。クレジットカード会社と加盟店間をオンライン回線で結んで、利用限度額やカードが不正使用されていないか等の有効性のチェックを行う。クレカを機械に差し込んだら大体CAFISを経由してる。

国内ほぼすべてのクレジットカード会社や金融機関と提携する日本最大のシステム。日本のキャッシュレスをほぼ独占的に支えているNTTデータの看板システム。今後、無人店舗等の新たなキャッシュレス社会への応用も期待できる。ただし、独占が強すぎるがゆえに、今後規制の対象になるとの懸念もある。

ANSWER

金融機関の窓口やATMで行っていた金融取引(残高照会や入出金明細の連絡、顧客の口座からの振込・振替など)を会社や自宅、外出先で利用できるサービス。1981年の開発以来、現在では全国で500以上の金融機関で利用。勘定系、CAFISと並ぶNTTデータの看板。

▷公共

➤航空交通系システム
➤救急医療情報システム

官公庁、地方自治体、医療、貿易等全てが特徴なのは大前提。その中でも、航空系のシステムと救急医療を支えるシステムは他のSIでは滅多に見ない。

航空交通系システム

航空会社の業務システム、予約システム、HPを作成するSIerは山ほどあるが、航空交通を支えるシステムを主導できる会社は日本でNTTデータだけ。(強いて言えばNECも可能か)

【TEPS:航空路管制処理システム】
国内全空域の航空機位置をリアルタイムに補足する、航空管制官が使うシステム。これがないと日本で飛行機は飛べない。

【PANADES:飛行経路設計システム】
画面上で必要な項目を入力してボタンを押せば、航空機の性能や飛行エリアの地形、周囲の建物などを考慮した複雑な計算を自動処理して、安全な飛行経路を設計できる有能システム。

救急医療情報システム←【注目】

難しいことは抜きに、日本の救急搬送を支えるシステム。医療機関と指令センター間の患者受入可否や患者情報の共有し、救急車が一秒でも早く病院に到達できるようにしている。私が調べた限りでは、NTTデータがこの領域の圧倒的なシェアをもっている。他のベンダーも作っているが、都道府県単位に整備される救急医療情報システムのうち現在約半数の開発および運用保守をNTTデータが受託していることから、判断できる。
【救急医療情報システム(通常時)】
【広域救急医療情報システム(災害時)】

この救急医療システムにおいて、TOPシェアを持っていることは、今後、医療×モビリティの分野でも先進的な事例に取り組める可能性が高い。現在研究がなされている具体的な例は、「救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システム」である。消防庁と共同研究しているものだが、このような取り組みは、救急医療情報システムで豊富な実績があるNTTデータだからこそできる試みであると思われる。

【図】

出典:https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/112600/

その他公共系

他にNTTデータでしかできない公共系の事例を挙げておきます。

①デジタルアーカイブシステム「AMLAD
歴史的資料のデジタル化を行うシステム。他社にもあるが、競合となるレベルなのはIBMくらいか。

②貿易システム「NACCS」
船舶・航空機の入出港、税関手続き、荷物の引受、引取など貨物管理に至るまで、輸出入に関わる一連の手続き全部行う。日本の貿易の98%がNACCSの処理。航空貨物も海上貨物も両方やってる。東南アジアでも採用されている。

その他には、自動車登録系システム・マイナンバー関連・法務省不動産登記等もある。

▷スマートシティ

NTTデータは、スマートシティ領域でも大きな存在感。国内外両方の事例で、世界に先駆けたスマートシティを主導できる日本のSIerはNTTデータの他にないと思う。日本の新卒学生がIT分野でスマートシティをやりたいならNTTが1番だと思う。現状日系の中では1番だと思うし、外資の日本法人だと世界に出ていくのは厳しいと予想。

国内事例

国内では、トヨタとのWovenCityが大きい。スマートシティを、都市ごとイチから作る仕事は国内ではトヨタとNTTしかできない。

トヨタとの「Woven City」の他にも、豊洲、大丸有エリア等のスマートシティにも関わっている。

海外事例

海外でも、ラスベガスの受注は非常に大きい。これほど本格的なスマートシティ案件を受注した日本企業はしらない。スマートシティで収集したデータの所有権を、顧客に渡すことでこの案件を受注できた。

ラスベガス市、オースティン市、カリフォルニア大学バークレー校等、アメリカでの事例が目立つ。

▷マルチベンダー

当たり前の強みだが、他社との差別化要素としては非常に重要なので念のため解説します。

マルチベンダーとは、システムの構築に自社の製品を使う必要がなく、様々な会社の製品を組み合わせることができるSIerのこと。

知ってるよという人が大多数だと思いますが、一応解説をみてください。NTTデータの競合である「富士通、日立、NEC、日本IBM」はどれも自社の製品を持っている企業です。つまり、①日本で大規模なシステムを②最適な製品を組み合わせて作りたい人は、NTTデータしかない。これは説得力のある差別化。

▷RPA(WinActor®)

RPAとは「Robotic Process Automation」の略語で、事務作業を担う労働者がPCなどを用いて行っている一連の作業を自動化できる「ソフトウェアロボット」のこと。膨大な繰り返し作業等をコンピュータに自動でやってもらえるため、導入を望む企業は多い。

この領域でもNTTデータは国内TOPシェアを誇り金融、公共、法人5000社に導入している。その製品名は「WinActor®」。IDC Japanの調査によると、国内RPA市場のトップはNTTデータ、2位がUiPath、3位が富士通。以下の図の通り。

fig

出典IDC Japan 2018年の調査

また、NTTデータは、国内でTOPシェアを誇る「WinActor®」を海外にも展開させようとしている。英語対応版も開発し、2020年10月から国外76カ国で販売を開始。2024年度末までに5,000ライセンスを提供することを目指している。

また、RPAと親和性の高いAI-OCRの導入にも実績がある。AI-OCRとは、「画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換するOCR機能を、AI技術で強化したもの。つまり、紙の文字を読み取って、一瞬で文字を認識するのがOCR。それにAI技術を組み合わせることで、機械学習による文字認識率の向上や、帳票フォーマットの設計をせずに、項目を抽出することを可能にしたのが、AI-OCR。簡単に言えば、皆さんがグーグル翻訳とかで英文をスキャンするシステムのようなもの。いちいち英文を打ちこまなくてもカメラを通せば翻訳してくれますよね。

この市場調査レポートによると、AI-OCR市場シェア1位は、AI inside株式会社の「DX Suite」という商品。国内AI-OCRの62.5%のシェアを占めているといいます。NTTデータは、2018年にAI inside社と業務提携を結び、共同でAIソリューションを展開していく方針を明らかにしました。ご想像の通り、RPAよる作業自動化とAI-OCRは高く、セットで導入すれば、業務時間の圧倒的な短縮が望めます。その業界のTOP企業もNTTデータはきちんとおさえています。2020年には、コロナの特別定額給付金申請に合わせて、全国の地方公共団体向けにAI-OCRサービスの無償提供を行いました。

◆弱み

▷SIからの脱却

単なるシステム受託であるSI業界は徐々に縮小すると言われている。そのためNTTデータも、従来よりも上流でコンサルする能力が求められる。

ただし、SIの大御所であり、厚い顧客基盤と社会インフラシステムを持つことから、会社が急に傾くことは想像しづらい。よって大きな弱みではない。

▷待遇の比較劣位

外コンやNRIに、給与で勝つことはできない。近年、成果主義の割合を増やしつつあると聞くが、それでもより多い給料を望む社員を引き留めることは難しいだろう。これは、今後も起こりうる課題。

▷海外事業の肥大化

2000年以降急速にM&Aを行い海外事業を拡大させた影響で、海外事業の利益率は低い。海外は従業員数も多く、一人当たりの利率は低い。ヨーロッパもアメリカも利益率は6%程度。

ただ、グルーバルTOP5になるための計画の一部であり、おそらく計算通りとみる。これもそこまで大きな問題にはならないと思う。

▷爆発的成長の見込み

マルチベンダーの裏返しとも言える弱み。自社のプロダクトを販売することが主力事業ではなく、自社の商品が大ヒットする等、爆発的に業績が伸びることはない。これを弱みと捉えるならば弱み

▷接待問題

昨今世間をにぎわせたNTTの接待問題。データの元社長も当事者で、その件が短期的な弱みとなる可能性はある。

2010年にNTTデータと特許庁で汚職があった際には、6か月間の補助金停止、公共事業契約の停止を受けている。

◆関連動画・関連記事

◆情報元・ソース一覧

◆事業概要
▷公共金融法人関連
図の出典 1、2、5位の図
図の出典 業界全体の図
▷グローバル関連
図の出典(03、07ページ)
https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/ir/library/presentation/2017/info1712j_pre04.pdf
富士通の伸び悩み

◆残業
有給休暇全国ランキング

◆強み
▷金融・勘定系システム関連
図の出典
▷金融・Cafis関連
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01348/062600001/
▷公共・航空交通システム関連
https://www.bcm.co.jp/site/2008/05/ntt-data/0805-ntt-data12.pdf
▷公共・救急システム関連
EMIS
競合他社事例
▷公共・デジタルアーカイブ関連
NTTデータバチカン図書館
富士通のデジタルアーカイブ
▷スマートシティ関連
大丸有エリア
トヨタウーブンシティ
ラスベガス
北米全体の取り組み
NECのスマートシティ
NTTデータ以外のスマートシティが得意な会社
▷RPA
RPAとは
NTTデータのRPAツール『WinActor®』
IDC Japan 2018年の調査
RPAソリューション「WinActor®」の海外展開
AI inside社とNTTデータの業務提携
NTTデータのAI-OCR
「AI OCR」と「OCR」とは
全国の地方公共団体向けにAI-OCRサービスの無償提供を開始

◆弱み
▷接待問題関連
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/10/news106.html
https://web.archive.org/web/20160305021524/http://news.braina.com/2010/0707/enter_20100707_003____.html

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