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日立製作所の企業研究【事業内容・強み・弱み・採用・年収・残業・福利厚生・ホワイト・激務】

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◆会社概要

売上国内TOPの総合電機メーカー(+IT企業)
➤売上高 8兆7673億円(SI事業2兆994億円)
➤従業員数 31683人(連結で30万人)


▷解説
国内最大の総合電機、IT企業。SI事業では競合になる富士通・NECは、三菱電機よりもさらに下。規模では日立の足元にも及ばない。

売上高は、国内全ての企業を含めても第9位。自動車会社に交じって堂々のランクイン。日本の大企業の象徴。連結の従業員全部合わせると30万人。国作れそう。

◆事業内容

➤IT+注力4分野
➤LUMADAとは

➤IT+注力4分野

①IT部門(最主力事業)

システム開発が仕事。SIerと同じ。

②モビリティ部門

エスカレーターやエレベーター等のビルシステムと、鉄道の販売。この2本柱。
▷モビリティ詳細

③エネルギー部門

原子力発電や太陽光発電、変電所等の建設。
▷エネルギー詳細

④インダストリー部門

工場関係。産業用ロボットや、空気圧縮機からポンプまで、工場の道具を作る。
▷インダストリー詳細

⑤ライフ部門

自動車部品、家電、医療系システム(MRIとか)。
▷ライフ詳細

売却事業

ITと注力4分野以外の事業はひたすら売却。

【売却企業一覧】
日立工機、日立物流、日立キャピタル、日立国際電気、日立化成、クラリオン、海外家電事業。

➤LUMADAとは

これら5つの分野を横断する形で進める事業がLUMADAが中心のIoTプラットフォーム。まずは、前提条件のITとOTを説明します。

➤ITとは普通のシステム。会計システムとか勤怠管理システムとか、予約システムとか、AIとか。
➤OTとは物理的な状態をモニターしコントロールするコンピュータ技術。つまり、発電所や鉄道、工場が今どのように動いているかを把握、制御するシステム。ITとの違いは物理的なものがあるかないか。
▷ITとOTの違い
▷OTの定義

本来OTは、インターネットには繋がず、現状を把握するのみで、人間の手で制御システムを動かすことが普通だった。しかし、LUMADAが実現するIoTプラットフォームは、このOTとITを融合するものである。

OTで収集した情報は、インターネットに繋げて、コンピューターにAIを通じて解析させ(LUMADA)、自動で最適な制御までしてもらおうというシステム。つまり、OTで制御した情報が、LUMADAに蓄積するほど、トラブル検知もできるし、最適な生産ができるし、最適な改善策が自動で打てるようになる。また、OTをLUMADAにつなげれば、他の工場や発電所のデータも利用できるかもしれない。これまで人が感覚でやっていたものは全てLUMADAが考えて、人間よりも早く、かつ最適な解決策を取ってくれる。

日立は、長年ビルシステムや発電所、工場設備などのプロダクトを持ち、それらの制御するOTを非常に得意としていた。そして、SIerとしても巨大で、ITの実績も豊富。だからこそ、この①プロダクト、②OT、③ITと組み合わせたLUMADAで、日立は世界と戦おうとしている。再び日立が世界で輝くための挑戦が「LUMADA」なのだ。この3点が高いレベルで揃う企業は、国内には日立しかいない。海外を見渡してもそう多くはいない。だからこそ、LUMADAには夢がある。

◆強み

➤産業系IoTプラットフォームとしての「LUMADA」
➤広すぎる事業範囲
 ― 就活競合比較
 ― 各事業の強み

➤産業系IoTプラットフォームとしての「LUMADA」

上の表は、産業系(工場等)IoTプラットフォームの世界ランキングである。横軸がビジョンの完全性、縦軸が実行力を表している。日立のLUMADAは世界の産業系IoTプラットフォームの中で最も実行力が高いと評価され、ビジョンの完全性でも世界TOP3 に入る。PTC、マイクロソフトと世界の覇権を争い、AmazonやIBM、オラクル、GEと言ったIT業界の柱たちよりもはるかに評価が高い。

➤広すぎる事業範囲(就職競合比較)

【IT業界(SIer)の就職競合比較】

SIerの中でも、自社の製品だけでシステムを構築できるメーカー系と、製品を多く持たず複数の会社の製品を自由に組み合わせるマルチベンダーとある。

日立はメーカー系であり、就活において競合となるのは、富士通、NEC、IBMであると考える。これらの企業との違いは、事業範囲である。

富士通・NEC等にはエレベーターや鉄道、工場用ロボット、原発は作れない。SI事業と組み合わせられるプロダクトの幅が違いすぎる。日立の売上全事業で8兆だが、富士通、NECはどちらも3兆程度である。

【重電業界の就職競合比較】

・日立製作所【売上高8兆】
産業用機械、ビルシステム、発電所、家電、鉄道等のプロダクトに加え、SI事業(システム構築)ができる。SI事業は2兆円規模。
・三菱電機【売上高4兆】
産業用機械、ビルシステム、発電所、家電等のプロダクトが主力。SI事業はほとんどやっていない。
▷三菱資料
・東芝【売上高3.5兆】
発電所(強い)、インフラ(上下水道とか、道路とか)、ビルシステム、半導体(強い)。SI事業は2000億円程度。
▷東芝資料

【まとめ】

日立は、機械等の物理的な物を作れる総合電機メーカーであることに加え、システムやITサービスを売るIT企業でもある。NEC、富士通はほぼIT企業、三菱電機・東芝はほぼ総合電機メーカー。プロダクトとITをどちらも幅広くできるのは日立だけ。

➤広すぎる事業範囲(各事業の強み)

送配電事業

送配電事業では日立が世界首位(おそらくシェア10%程度)。送配電事業とは、発電所で発生した電気を、電気を使用する地点まで、送電線、配電線などで送り届けることが主な事業。再生可能エネルギー市場の拡大や新興国での電力網の整備から将来性は明るい。スイスのABBのパワーグリッド部門を買収したことで首位にたった。電力の流通の最適化にLUMADAを使うことが目的であり、相乗効果が期待される。

鉄道事業

世界第6位、国内第1位の売上を誇る鉄道事業。2021年3月には、ワシントンの地下鉄車両を2400億円で受注。最大800両とも言われる。成長率もGood。
2014年売上高1682億円、海外比率35%。
2017年売上高4979億円、海外比率83%。

◆弱み

➤LUMADAの不確実性
➤直近のM&A

LUMADAの不確実性

強みの部分で紹介した、産業系IoTプラットフォーマーの業界ランキングには1つ不備がある。この領域で日立の大きなライバルとなる、独SIEMENS社の「MindSphere」が抜けている。(※海外では、シーメンスが調査に参加しなかったという説がある)

弱みではないが、日本国内でも、既に存在感を強めている「 MindSphere 」「 Azure IoT(マイクロソフト) 」とはシェア獲得競争の真っただ中。日立が業界を独走しているわけではなく、決して余裕はないだろう。ここ数年がIoT覇権をめぐる勝負の年。また、LUMADAとセットで売りできるような業界独占的なプロダクトがないとも言われている。

直近のM&A

日立は近年、IT+注力4分野以外のグループ企業を売却し、LUMADA関連の海外企業を買収している。まず1点、注力分野以外を売却しているということは、日立Gに入社しても、所属部署によっては切り離されて、知らない会社に売却される可能性があるということ。

日立はLUMADAの海外展開を意図して、スイス企業のABBパワーグリッドを7500億円、米IT企業のグローバルロジックを1兆円で買収している。この成否はまだ分からない。個人的には、LUMADAの海外展開を見据えた日立の挑戦と好意的に受け取るが、買収後に日立製作所とシナジーを生めるのかは分からない。買収額は高値であり、期待していた効果がなければ苦しくなる。

◆年収・福利厚生

30才635万
➤40才871万


▷解説
NRI、アクセンチュアは当然、NTTデータと比較してもやや給与は劣る。一部のSIerには勝てない。転職サイトや話に聞いた印象だと、富士通、NEC、三菱電機、東芝の中では日立が一番高そう。

家賃補助は、家賃の半額で、上限は5万円。独身寮もあり、水道光熱費込で1万~2万。全体的に良い方。福利厚生はさすがで、一通りのラインナップが揃っている。

◆残業

➤残業時間  34.9h
➤有給取得率 56.9%


▷解説
ホワイト度は普通。転職サイトの情報は実態に近いと思われる。働き方改革以前はグレーよりのブラックな感じの口コミが多いが、近年は平均で30~40h程度だと思われる。ただし、部署によっては厳しい場所もあるだろう。

◆採用・インターン

採用人数は、例年600名で2020年は500名だった。文理の比率は1対5。やや文系不利。

ワーク型のインターンは、ESとWEBテストのみで参加でき、ハードルもそこまで高くないと思われる。社員の方と関わる機会は少ないものの、一部の学生にはインターン終了後連絡が来る。

◆参照元・データ元

◆会社概要
日本企業売上高ランキング日立9位
電気メーカー大手4社売上高の図(出典ワンキャリア)

◆事業内容
IT+注力4分野
売上構成比データ。
売上構成比の図出典11ページ

◆強み
➤産業系IoTプラットフォームとしての「LUMADA」
産業系IOTプラットフォームランキング出典ガードナー社の調査
The top five industrial IoT platforms

➤広すぎる事業範囲
 ― 就活競合比較


 ― 各事業の強み

送電線事業世界第一位
世界シェア9%
ワシントン鉄道受注
鉄道事業2014年~2017年

◆弱み
➤LUMADAの不確実性
IoT市場争奪戦はこの3年が重要

◆年収・福利厚生
30代、40代年収
家賃補助と寮

◆残業
残業時間有給消化率

◆採用
採用人数

◆動画内おまけ
電気機器売上高ランキング

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