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NTTグループ企業研究(NTT本体・NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本・NTTコミュニケーションズ)

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この動画とこの記事を見れば、NTTのことがほぼ全てわかります。私としてはまず動画をご覧になって、理解できなかった部分や気になった部分を本記事で確認することをおすすめします。

NTTグループの全体像

NTTグループとは

・旧国営日本電電公社
・グループ会社917社
・売上高 11兆8994億円
・従業員数 31万9050人


NTTの起源は旧国営の日本電電公社。現在も株式の3割を国が保有。もともとは固定電話が業務。その後、時代に合わせて、固定電話、携帯電話、ネット回線、システム開発等IT周りを一通りカバー。グループ会社917社に、それらの事業は分散している。それらを束ねるのはNTT(日本電信電話株式会社)。主要事業を担うのは、ドコモ、東西日本、データ、コミュニケーションズの主要5社。

売上高は合算で約12兆円。トヨタ、ホンダ、三菱商事、日本郵政に次ぐ、日本第5位の超超超大企業。

NTT本体(日本電信電話)とは何か

1952年 NTT(日本電信電話)誕生。
1985年 NTT(日本電信電話)民営化。
1988年 NTTデータを分社化
1992年 NTTドコモを分社化
1999年 NTT東・西日本、NTTコミュニケ ーションズを設立。NTT(日本電信電話は持ち株へ)

民営化した直後、みなさんが良く知るNTT(今後はNTT本体と呼ぶ)は、電話事業が中心であったものの、現在の主要子会社の事業を全て行う超巨大企業であった。その後、子会社を作り、NTT本体が行う事業を少しずつ削ぎ落していった。そして1999年に、主力であった電話事業を3社に分割した結果、誤解を恐れずに言うと、NTT本体はやることがなくなった。➤➤➤➤

NTT(本体)  6497億円 2560人
ドコモ   4兆6513億円 8100人
データ   2兆2668億円 11515人
東日本   1兆6771億円   4900人
西日本   1兆4343億円   3300人
コム       7494億円      5500人

売上高と従業員数を見ても、NTT本体が一番売上高、従業員数ともに小さい。つまり、実際にNTTの主力事業を実際に行っているのは主要子会社である。NTT本体は鬼滅の刃で言えばお館様的なポジション。自分は直接鬼を倒すわけではない。ではNTT本体は何をしているのか。答えはこの2つ。
⇒①グループ全体の経営戦略企画、②研究開発を行う研究機関。➤➤➤

①グループ全体の統括・経営戦略を担う

グループ全体を統括し、経営戦略を考える仕事は、NTT本体の重要な業務。面白そうな仕事に思えるが、もちろん新卒採用は行っていない。NTT主要各社で経験を積んだ人材が中心と思われる。現社長の剛腕澤田氏は、NTTアメリカや、NTTコミュニケーションズで経験を積んで、NTT本体の経営に携わっている。当たり前だが、実際にどのような業務を行っているかは、表にほとんど出てこない。

②研究機関としてのNTT研究所

研究開発を行う研究機関。こちらも非常に重要な機能。2300人もの研究員をもち、NTTグループの成長の根幹となる、競争力ある技術を研究するNTTの頭脳。NTT本体(日本電信電話)の新卒採用と言えば、100%研究所の研究員採用。(たまに財務法務等のスタッフ採用あるかも?)。よく「NTT研究所」と呼ばれるが正確には、NTT本体の中の研究所。「NTT研究所」という会社があるわけではない。

まとめ

「NTT」こと、「日本電信電話株式会社」は、連結すれば約12兆の売上を誇るものの、単体では6000億円に留まり、特に対外的に何かを売る事業しているわけでない。多くの国民がイメージする「NTT」とは合致しない。

仕事は、①NTTグループ全体の旗振り役と、②研究機関としての研究所。従業員も少なく、経営を行う少数の偉い方々と2300名の研究員で構成される会社。多くの国民や新卒にとっては、あまり馴染みのない企業である。

NTT主要5社とは

ここまでで、「NTT本体が存在すること」、「ただしNTT本体は特に事業等をやっていないこと」は理解していただけただろう。

では、世間がイメージするNTTは、どこの会社のことだろうか。それが主要5社である。この5社が、NTTのまさに中心。鬼滅の刃で言えば「柱」。実際に鬼を倒すのはお館様(NTT本体)でなく彼ら。

主要5社序列

売上高、利益共に、NTTを牽引しているのはドコモ。名実ともにNTTのリーダー的存在。鬼で言えば上弦の壱。(柱だと序列分かりにくいので鬼にしました)

次に存在感が強いのは、NTTデータとNTT東日本。少し落ちて4番手のNTT西日本。最後にNTTコミュニケーションズといった印象。正直ドコモ以外どっこい。現在NTT本体では、コム出身の影響力が強いことからも分かるが、序列と言っても特に上下関係がある感じもしない。

主要5社事業内容

ざっくり言うと以下のような感じ。

➤東日本   
東日本各県固定電話+インターネット回線
➤西日本   
西日本各県固定電話+インターネット回線
➤ドコモ   
携帯電話
➤コム    
県と国をまたぐ固定電話、ネット回線、ITシステム構築。
➤データ   
ITシステム構築(SIer)

NTTドコモとは

NTTドコモの事業内容

売上高 4兆6513億円 
営業利益      8546億円  
従業員数    8100人
事業内容  携帯電話


事業の中心が、携帯電話事業であることは間違いない。売上高の内、少なくとも3兆円以上は、携帯電話の通信料と端末の売上である。残りの1兆円近くは、AIの活用やアプリ開発を行う等、SIerっぽい仕事や、dポイントやdtvとかのサービスの展開。

NTTドコモの仕事内容

・実際に社員になったらどんな仕事をするのか。(あくまで中心事業)

事務系
①ドコモショップ等の販売代理店の管理。店舗運営をコンサル。 
②携帯電話事業全体の販売戦略や広告戦略。
技術系
①4G、5G等の通信ネットワークの策定。何年後にどの地域に通信環境を整備するとか(圏外とかなくす)。
②5G、6G等、通信関連の研究開発を行う。

NTTデータとは

NTTデータの事業内容

売上高   2兆2668億円 
営業利益       1309億円    
従業員数     11515人
事業内容   システム構築


NTTデータの事業はシステム開発。パソコン等の物理的なものを除いた、ITっぽいものはほぼ全て作れる。いわゆるSIerという業種。

分かりやすい具体例を挙げると、WEBサイトやアプリ、人事会計システム等。大学生が使う履修登録システムなんかもシステム開発会社の仕事。NTTデータは、SIerの中でもトップクラスの企業で、もっとスケールの大きい、国やメガバンク、大企業のシステムや、スマートシティなんかを作る。

NTTデータの仕事内容

・実際に社員になったらどんな仕事をするのか。(あくまでボリューム層)

SE:システム開発の上流工程を行う。
→顧客が欲しいシステムを定義して、大枠の設計図を書く。(※コードはあまり書かない)
→設計図通りにシステムを作ってくれる下請けを選び、彼らの進捗管理をする。

営業:顧客の要望をヒアリングして一緒に考える。SEと顧客の間に入る。(※SEの方が多い。文系のSEもたくさんいる。)

NTT東日本とは

NTT東日本の事業内容

売上高1兆6771億円 
営業利益2560億円       
従業員数4900人
事業内容 地域固定電話+ネット回線


NTT東日本の事業は、大きく2つ。①インターネット回線事業②固定電話事業。①と②合わせて、1兆4000億円。まさに中心事業。それぞれ詳しく解説していきます。➤➤➤

①インターネット回線事業

①「フレッツ光」等に代表される通信事業。各家庭、オフィスでインターネットが使えるのは、通信業者が回線を整備しているから。勘違いしている人も多いが、一見無線に見えるWiFiも、見えない部分で有線が繋いでくれていて、最後の最後、家の中が無線なだけ。この有線を整備して、顧客を探し、インターネットを届けるのが仕事。

②固定電話事業

②固定電話事業もNTT東日本の収益の柱。仕組みはインターネットと酷似している。固定電話も、受話器同士が無線でつながっているわけではない。NTTが有線を各建物まで引っぱってきてくれて、それを繋いでくれているから電話ができる。NTT創設当初から、最主力事業であったが、固定電話の利用率減少とともに衰退期にある。

NTT東日本の仕事内容

・実際に社員になったらどんな仕事をするのか。(あくまで一例)。
事務系
①アカウント営業。NTT東日本の製品(フレッツ光)等を扱う代理店への営業。
②コンサル営業。顧客企業に対して、IT周りの課題を聞き、解決する仕事。
技術系 
①SE。経営課題を解決するためのITシステムの構築。事務系の②と連動。
②ネットワークプランニング。通信設備投資戦略や研究等。

追記

NTT東日本の事業、①固定電話②ネットワーク回線は、飽和状態で成長は見込めないと言われている。今後、NTT東日本がどのような戦略を取っていくのか、そして現在どのような取り組みが行われてるのか。などのより詳細な内容は、以下の記事へどうぞ!
➤NTT東日本の日本一詳しい企業研究

NTT西日本とは

NTT西日本の事業内容

売上高 1兆4343億円  
営業利益 1322億円
従業員数 3300人
事業内容 地域固定電話+ネット回線


NTT西日本の事業は、大きく2つ。①インターネット回線事業②固定電話事業。公式HPの言い方に倣うと、①データ伝送サービス②音声伝送サービス。つまり、基本的にはNTT東日本と一緒。担当エリアが違うだけ。両者の売上高や営業利益の差は、首都圏(東京都等)をNTT東日本が押さえていることが大きいと予想。ビジネスの仕組みや業務内容等は似ているので割愛。

追記

事業内容が似通っているということは、課題も同じ。衰退産業となった固定電話と飽和状態のネット回線事業だけでなく、新たな収益源が求められる。従来のインフラを整備しつつ、新たな時代に対応するため、NTT東日本も西日本も頑張っている。ちなみに、コミックシーモアはNTT西日本の子会社の1つが運営しているサービス。NTT西日本についても今後、もっと詳細な動画をあげれたらいいと思っています。

NTTコミュニケーションズとは

NTTコミュニケーションズの事業内容

売上高 7494億円    
営業利益 962億円       
従業員数 5500人
事業内容 広域電話+ネット回線+システム開発


NTTコミュニケーションズの事業は、大きく3つ。
①県や国を跨いだ通話、
②ネット回線(インターネットサービスプロバイダー)
③ IT技術を活用した企業の課題解決(SIerっぽい)

それぞれ説明します。少し難しいですが、絶対理解できます➤➤➤

①広域通話(県や国を跨いだ通話)

出典:https://business.ntt-east.co.jp/content/nw_system/02.html

NTTコムの売上の1つ目の柱、「広域通話」。8000億の売上の内、2000億弱を占める。各地域内での通話は、NTT東西の担当だが、領域を跨いだ電話回線はNTTコムが繋いでいる。それは海外との通話も例外ではない。

NTT東日本の章でも説明したが、電話回線も結局は有線で繋ぐことが必要。そのため、海外と通話するには、誰かが海中でケーブルを繋げる必要がある。その整備を行い、通話料を取るのがNTTコム。コムの子会社は、海底ケーブル敷設船を所有しており、図のように敷設している。

②ネット回線【ISP(インターネットサービスプロバイダー)】

情報をインターネットに繋げるには、各建物から光回線を引っ張ってくるだけでは不十分です。集めた光回線は、インターネットサービスプロバイダー(通称ISP)が集約して、ISPがインターネットに直接つないでくれます。NTTコムは、この大手ISP事業者の1つです。つまり、家からISP事業者までは、NTT東西の光回線が繋いでくれて、最後の最後インターネットに接続するのはISP事業者(NTTコム)なのです。このISP事業の名前が、NTTコムの代表的サービスである「OCN」。

インターネットとは、NTTコム等のISP事業者が収集したデータの集合体のようなものです。そして、その集合体にも秩序はあります。TIER1と呼ばれる世界ISP大手9社が相互接続したデータ集合体がインターネットの中心です。各国の大手中堅ISP事業者もまたデータの集合体を作り、このTIER1のデータ集合体に接続します。そうすることで、TIER1を中心にして全てのデータがつながるインターネットが完成します。NTTコミュニケーションズは、このTIER1に属する世界有数のISP事業者です。TIER1に属するISP事業者は、ほぼすべて米国企業。NTTコムは、そこに並び現在のインターネットの中心を形成している。

出典:https://gigazine.net/news/20210205-submarine-cable-map/

先ほど国際電話の話をしたときに、海底ケーブルが必要と述べた。察しの良い方はもうお気づきだと思うが、インターネットも最終的には有線でつながっている。この画像は、現在地球上に存在する海底ケーブルのマップ。鮫にかまれてもちぎれないケーブルを誰かが整備して、やっと世界はデータで繋がるのだ。

③ IT技術を活用した企業の課題解決(SIerっぽい)

NTTコミュニケーションズは、電話回線と通信回線のみならず、 IT技術を活用した企業の課題解決も事業の柱。具体的には、SIerのような業務。SIerと比較すると、通信回線の整備は言うまでもなく、クラウドやデータセンターといったデータの保存先部分での課題解決が強い。通信やクラウド、データセンター、ネットワークと言った基盤の上に成り立つ、アプリの開発やAI等も提案できるが、ここまで行くとNTTデータ等のSIerと仕事ががっつり被る。

◆注意事項

本動画の事業解説等は、理解のしやすさを優先したために、簡略化されており、厳密には少し異なる部分もあります。NTTコムがNTTドコモの子会社になった話も割愛してます。通信も物理的なケーブルだけでなく、衛星を使う方法もあります。情報のソースは全て、ページ下の「データ元・参考文献」に記載してありますので、正確に理解したい方はそちらで再確認するようにしてください。

◆NTTグループ内定者へのおすすめ書籍

現在のNTTグループ、そして今後のNTTグループを理解するための最高の教材。NTTグループを狙う就活生なら読んで損はない一冊。Kindle版もあります。

◆データ元

➤NTTグループとは
NTTグループ売上高、従業員数
日本企業売上高ランキング
NTTグループ組織図
NTTの歴史①
NTTの歴史②(年表)
主要5社、主要8社の定義
澤田社長経歴

➤NTT主要5社
NTTドコモ決算情報
NTTデータ決算情報
NTT東日本決算情報
NTT東日本社員数
NTT西日本決算情報
NTT西日本従業員数
NTTコミュニケーションズ決算情報・従業員数

▷NTT(日本電信電話)(本体)
NTT本体採用情報

▷NTTドコモ
NTTドコモ売上高内訳
NTTドコモ職種ごとの働き方

▷NTT東日本
NTT東日本売上高内訳
NTT東日本従来の事業は頭打ち
インターネットにつながる仕組み、フレッツ光等の光回線とは
固定電話の仕組み
もっと詳しい固定電話の仕組み

▷NTT西日本
NTT西日本事業内容
NTT西日本と東日本の違いと、西日本の現状と今後
NTT西日本の子会社NTTソルマーレ

▷NTTコミュニケーションズ
NTTコミュニケーションズの決算・セグメント別収益構造
出典:国際電話の仕組み
インターネットの構造
インターネットの構造
インターネットサービスプロバイダー(ISP)(プロバイダー)とは
海底ケーブルとは
海底ケーブル敷設船を持つNTTコムの子会社(NTTワールドエンジニアリングマリン)
出典:海底ケーブルマップ
TIER1のISP事業者
TIER1のISP事業者②
OCNとフレッツ光の関係
NTTコミュニケーションズの社員の業務内容
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