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TISの日本一詳しい企業研究【強み・弱み・事業内容・採用・年収・志望動機】

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本記事の内容

本記事では、TISの同業他社と比較した強み、弱みを独自の視点で解説します。当サイトは、この分析を基に、選考を受けた全てのSIerで選考を通過しました。

本記事の視聴対象者は以下の方です。
・TISに興味がある方。
・TISの選考を受ける方。
・TISの詳細な企業分析を行いたい方。
・他のSIerと差別化ができず困っている方。
・SIer業界に興味がある方。

TISとは

  • 国内屈指の独立系SIer。親会社を持たず、経営に影響力を持ちそうな大企業の株主もいない。独立系という区分ではアクセンチュアと大塚商会に次ぐ3位。
  • ただし、アクセンチュアはコンサル企業のイメージが強く、大塚商会もSI事業以外のオフィス用品事業が大規模であるため、純粋な独立系SIerとしてはTISが一番と言っても違和感はない。

参考資料
https://journal.rikunabi.com/p/career/hrmanager/23110.html

  • 現在は独立系だが、実は創設当初は独立系ではなかった。元々は、三和銀行グループのシステム企業として誕生した。4章の「強み」で解説する、金融系システムの強みは、この三和銀行系列の時代に培った経験が元になっている。
  • 合併して誕生した、三菱UFJ銀行や旧三和銀行Gの企業は今も主要顧客であり、関係は良好である。そういう点ではTISも独立系かと言われると微妙なところ。

参考資料
https://www.saiyo.bk.mufg.jp/pastandfuture/
https://the-shashi.com/tse/3626/
https://www.tis.co.jp/company/sponsorship/expo2025/expo1970/

  • 売上高は国内のSIerで10位。大規模開発も可能で、伊藤忠テクノソリューションズやSCSKらと同等の規模感である。
  • 売上高の伸びは競合と比べても普通程度だが、利益率の改善具合は圧倒的。現在の利益率は国内SIerの中では、NRIに次ぐ数字。2013年の5.4%以降は、毎年必ず数字を改善させている。
  • 従業員数が減っているのも業界としてはかなり珍しい。

事業内容

  • 売上構成1位:広域ITソリューション【30.2%】
    主に顧客先に常駐して、技術を持った社員がITサービスを提供するセグメント。形態自体はコンサルに似てる。顧客の幅は広く、求められる技術も広いと想定される。
  • 売上構成2位:産業IT【22.2%】
    企画から構築、運用までシステムライフサイクル全般を担う部署。は、広域ITソリューションよりこちらの方が、就活生が一般に考えるSIerのイメージに近いと思う。一般企業と公共分野が顧客。
  • 売上構成3位:金融IT【19.6%】
    業務は産業ITと同等にシステム全般。顧客は金融機関。
  • 売上構成4位:オファリングサービス【19.5%】
    サービス型事業を担当。つまり個々の企業に対して1つ1つシステムを作るのではなく、先行投資を行い自社でSaaSやプロダクトを作るのがこの部署。なぜかグローバル事業もこのセグメントにくっついている。
  • 売上構成5位:BPM【8.1%】
    データセンタービジネスと顧客のバックオフィス業務の業務委託サービスが中心。例えば、事務業務やコンタクトセンター業務が挙げられる。主に「アグレックス」という子会社が担う事業であることから、本動画ではあまり説明はしない。

参考資料
https://www.tis.co.jp/ir/individual/products/
https://www.agrex.co.jp/corporate/data.html
https://japan.zdnet.com/article/35213464/

  • 顧客別に売上構成を見る。分かることは、金融と一般企業をバランスよく抑えていることと、公共がやや少ないということ。これは大手SIerや準大手SIerによくある傾向。(超大手のNTTデータ/富士通/日立のみが公共の案件が多く、公金法とバランスが良くなる。)
  • もう1つ分かることは、金融の中のカード業界の割合が多いこと。他の大手SIerで金融を強みとする企業と比較してもカード業界が占める割合は多い。

参考資料
https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/annual_report/ar2023.pdf

  • システム開発の上流から保守運用までを一貫して担う。
  • TIS本体の社員は、特に要件定義や設計等の上流工程を中心に従事すると考えられる。
  • 要件定義や設計だけでなく、開発以降のフェーズに携わる場合も、作業者のマネジメントを行うポジションが中心と想定される。

強み

  • クレカの基幹システム開発において、国内市場シェア約50%を誇る。デビットカードも86%のシェアである。これはどのSIerと比較してもTOPと言って良いだろう。大手SIerで、ここまで明確にNo.1の領域を持っているのはTISしかない。基本的には超大手のSIer群が業界シェアを独占している。
  • では、売上高が何兆にも及ぶ競合を前に、TISがカード業界No.1の地位を担えているのだろうか。それは、国産カード1強のJCBと同じ企業グループに属していたからである。
  • 昔からJCBの基幹システムはTISが担っている。必然的にカードシステムにおけるポジションはNo.1に引き上げられた。

参考資料
https://www.saiyo.jcb.co.jp/introduction/history/

  • 特に、2006年はJCBだけで200~300億円の売上高を達成した。
  • ちなみにこの時の大型案件はのちに大炎上し、50~80億円の赤字を計上することになる。
  • 2011年から2021年まで、TISの社長を務めた桑野徹氏は、JCB案件出身である。このことからもTISにおいて、JCBがどれだけ重要な顧客かが分かる。
  • 国内で通用する強みを持つことは、海外への進出もやりやすくする。日本企業の海外進出支援だけでなく、現地で稼ぐことを目指せる企業だろう。
  • TISのグローバル戦略自体は、金融だけでなくIT企業としてアジアで存在感を持つことを意図しているが、業種業界に特化した提携企業の選定では現状FinTechが中心となっている。

参考資料
https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/meeting/201204_2.pdf

  • 旧三和Gであることは、カード業界のみならず、金融業界全般でノウハウを蓄積していたこと意味する。よって、銀行に対するシステム構築も得意である。
  • 会社の規模的に、勘定系のような銀行の中心システムではなく、それを支える情報系のシステムが強い。営業支援サービスや、顧客情報管理システム(CRM)、WEBマイページサービスである。
  • TISが扱う情報系システムの名称が「エフキューブ」である。地銀上位30社におけるシェアは驚異の80%。全体で見ても64行中38行に導入。地銀の情報系システムでは圧倒的とみて間違いない。これは、他社と比較しても独自の強みとなる。
  • 金融×ITをやりたいが、メガバンクの勘定系だと大規模かつレガシーすぎるため、その周辺で新たな価値を生み出したいという場合は志望動機としてマッチするだろう。
  • カード以外でTISの強みをあげるとするならば、一部の製造業界向けのシステムである。強い理由は、国内TOPクラスのメーカーの情報システム部門を子会社化したからである。ちなみにこのメーカーの情シスを吸収して元親会社を顧客とするのは、大手SIerではよくあるパターン。
  • 特に、小松製作所を相手にした「組立製造業向けシステム」は、建機製造業×ITで他の大手SIerにはない強みとなっている。
  • 実際に調査会社の結果では、超大手に対抗できる規模感を持っていることが分かっている。準大手ではトップと言っても問題ないだろう。(参考資料一番上にベンダーシェアを記載)

参考資料
https://pr.fujitsu.com/jp/ir/library/databook/2020/pdf/16.pdf
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001247.000011650.html
https://www.qualica.co.jp/news/20210405.html
https://www.qualica.co.jp/saiyo/saiyo_new/corporate/index.html
https://www.tis.co.jp/news/tis_news/20121017_1.html
https://www.tis.co.jp/news/2020/tis_news/20200803_2.html
https://www.tis.jp/service_solution/discrete_template/
https://www.ajs.co.jp/

参考資料
https://www.buffett-code.com/industries/7
https://www.buffett-code.com/industries/57

弱み

  • グループの組織図や中途採用を見ると、金融以外で事業の柱となっているのは、製造業、エネルギー、ヘルスケアの3つと考えられる。これらは確かに強みではあると思う。しかしTISを狙う就活者目線で言うと、他社と差別化を行うレベルにはもう一歩足りない。
  • 先ほど強みとして述べた製造業だが、TIS本体の社員が直接小松製作所や旭化成の業務に携わる様子はほとんど見えてこない。製造業専門の組織も存在していない(産業ITとしての部署があるにすぎない)。
  • エネルギーは、新規参入企業に対しての存在はあるが、正直インフラ系を顧客とするSIerは多い。ヘルスケアはより、他社と重複し、特別な強みがない領域に見える。(顧客が多く、売上が高いことは間違いない。)

参考資料
https://www.tis.co.jp/company/organization/
https://www.tis.co.jp/career/project/04/

  • 大手SIer業界の中ではかなり低い。SCSKと並び700万円台を推移している。待遇面が理由で、志望をためらう学生もいる水準だと考える。
  • 利益率の上昇に伴う増額の幅はかなりのものがある。しかし、元の数字が低いため、現在でも業界での人気を獲得するのは厳しいだろう。

参考資料
https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/securities_report/report_2023_4.pdf
https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/securities_report/report_2903_4.pdf
https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/securities_report/report_3203_4.pdf

年収

労働環境

  • 全体的に良い数字ではない。給与も含めた待遇面で言えば、他の大手と比べると苦しい。
  • 平均勤続年数は、男性が9位と低く、女性が5位で普通。
  • 男性の育休取得率も年休取得率も下位の数字である。

採用情報

  • 例年200後半程度を採用。この規模の企業としては、採用人数はかなり多い。待遇の面も考えると、学歴や経験面で自信のない学生でも狙いやすいと予想される。当チャンネルの体感としてもその感覚を得ている。
  • 中途採用も、2022年が129人、2023年は180人予定、2024年は250人予定と拡大している。実際に転職市場を見ても、TISの求人はかなり多く、積極的に採用を行っていることが分かる。日経クロステックの調査によると他の大手SIerも採用を拡大しているが、転職市場での見え方は競合を上回る存在感がある(数とアプローチ面で) 。

参考資料
https://job.mynavi.jp/24/pc/search/corp1143/outline.html
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/07959/

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